定時通報

第161報 2009年02月14日(土)
 サクラサク商戦絶好調 > 写真

 「バレンタインの勝ち組は オセロが弱い」なぜなら・・・

 「隅におけない」から。でも、某国首相もオセロが弱い。なぜなら、白でも黒でもすぐにひっくり返されちゃうから。(オセロは登録商標です) 右往左往に付き合いきれない国民のうち、一番割りを食っているのが「学力低下」と批判された若者世代。 そんな「割り切れない(分数も)」思いは定額給付金くらいですっきりするはずがありません。あの迷走は、お年玉をあげると言われて呼ばれたのに、「諸般の事情で」とお預けを喰らっている感じです。 まぁ、貰えるものはありがたく頂戴しますけれども。定額給付金を当て込んで商人が知恵を絞っていますが、後輩からいいアイデアを授かりました。 旅行代金を12000円とかに引き下げるだけだと、どこも同じようになってインパクトがないし、競争過多になり、儲けも大して出せません。 なので、旅行代金にプラス12000円で豪華になるオプションを開発すればいいんだと思います。たとえば、国内線の飛行機を普通席からプレミアムクラスにアップグレードとか、 ホテルをビジネスホテルからちょっとリッチなホテルに変更とか。そうすれば、ツアーの基本料金は値下げせずにすみ、客単価が上がるので収益率も上がると思います。 旅行業界に追い風なのは、折からの円高に加えて、4月から燃油サーチャージが激安になること。そんなこんなで言い訳をつけて、はやく海外旅行に行きたいな...
 春一番が吹いて洗濯物がよく乾くようになりましたが、サクラサクお知らせが方々から舞い込んで来ています。まず、「高学歴ワーキングプア」への道をひた走る良平くんが無事に進学できることになりました。 研究関心は面白いし、興味も僕とも近いところがあるので、そのうち一緒に何かできたらいいと思います。
 12月に脚を骨折したことをきっかけにお勉強の面倒を見るようになった中学生が第一志望に合格しました。 早朝から未明まで、猛勉強の日々でしたが、一生懸命取り組んで最善の成果が出せたことはうれしい限りです。 僕が高校を受験するときは「とても受からない」と言われていましたが、担任の先生が毎日相談にのってくれたり、学年の先生方が個別に補習をしてくれたり、お隣の杉田さんが教えてくれたりして、何とか滑り込むことができました。 それまで、あの時ほど周りの人に感謝したことはなかったように思います。そんな「成功体験」を思い出しながら、難しい目標に向かって必死になる姿に美しさを感じました。さて、来年はゆうきくんの番です。 「やる気スイッチ」をオンにして発進しましょう!
 いいニュースはまだまだ続きます。ずーっと前に書いた卒業論文が、今頃になって注目されています。スウェーデンの学校で使われている連絡帳、ログブックというのを扱ったのですが、これを日本で市販化する計画が進んでいるそうです。売れるといいですね。 また、スウェーデンの教育についてお話をしましょうというイベントがいくつかあって、学界の方をはじめ、政治家や官僚の方とお会いする機会が待っています。 緩急の波が激しすぎるのがネックなのですが、人と触れ合うチャンスを大切にしていきたいと思います。それでもって、昨日は冬学期の締めの試験でした。今期に履修した20数単位分の課題はすべてこなして、ようやく一息です。法哲学の試験で最後に書いた文章は「国民は民主主義というネズミ講にだまされ続けているのではないか」でした。 あー、すっきり、すっきり。明日から広島です。  
肖像者の許可を確認中です
キウイとイチゴと楽しいおしゃべり
Bar [A85]へようこそ

第162報 2009年06月21日(日)
 人生の節目をやっつけちゃいました > 写真
 世の中にはお金を使わなくてもお金を使わせる魔法の言葉がいくつかあるもので、突っ込みどころ満載の定型文に感動することがあります。 文京区は白山にある回転ずしでは、「とろける旨みが自慢、びんとろ」とか「贅沢に一尾丸ごと、姿やりいか」とかいう売り文句に混じって、 「生ハム好きにはたまらない、生ハム」という宣伝板が流れています。…いや、そうでしょうよ。まったく異論はありませんが、何か悔しいです。それと、医薬品のコマーシャルで耳にする「有効成分配合」の言葉。ええ、それはぜひとも配合していただきたい。聞いたところによると、店先に「売り切れ次第終了」と看板を出すとたちどころに売り上げが上がるそうです。 コピーライターの錬金術には脱帽です。
 さて、長いモラトリアム期を越え、人生の楽しい時間がやってきました。まず、5月8日に入籍しました。相手は大学院の先輩です。先月吉祥寺に引っ越し、一緒に住み始めました。 毎日仲良く過ごしています。来月にはウェディングパーティを計画していますが、こちらの準備も順調です。もうひとつは博士論文の執筆です。ドイツから同級生が帰ってきたので、勢いに任せて研究計画書を提出しました。これから論文指導委員会が設置されて、3年以内の提出が促されます。 長くて短く果てしなく険しい道のりですが、一生懸命書きたいと思います。
 今後とも、皆様のご指導ご鞭撻とご支援とご協力をよろしくお願いします。  
訂正印でカラフルコーディネートの婚姻届
うっかり入籍しちゃいました
鈴鹿、盛岡、長野と、JRさんにはたくさんお世話になりました
信州へ挨拶行脚

第163報 2009年09月18日(金)
 Det ar dags for fredagsmys! > 写真
 7月12日に結婚式を挙げて、早くも2ヶ月が過ぎました。夏は毎年いろいろあるけれど、今年もあっという間に通り過ぎていきました。 ちょうど一月前くらいからスウェーデンに来ています。新婚なのに「放し飼い」です。こちらでも皆様にお祝いしてもらって、新婚バブルです。でも、決まって「新妻はどうした?」と聞かれます。 そうして、結婚詐欺疑惑が膨らんでいくわけです。スウェーデン人の反応は「冗談でしょ?」「どこで拾ったんだ?」とか、「大人になったんだね」とかいうもの。日本人の反応は 「とかいって、実は?」「結婚が一番似合わない人だと思ってたのに」とか、「ゴキブリめ」というものでしたから、傾向が概ね一致していますね。いいお友達に囲まれてます。
 スウェーデンに旅立つ前は、野生体験キャンプに行ってきました。今年は久しぶりの男の子班で、いろいろやりたい事もあったのですが、直前に台風直撃ということもあって、今までになく穏やかな5日間になりました。 今年のハイライトは、なんと言っても星空!山登りをしてくたくたになって、野営地に帰ったら空いっぱいの星が出迎えてくれました。流れ星の尾が鮮明に見えて、歩きながら寝てしまうほど疲れていたはずなのに、すっかり元気になりました。 そして、子どもたちが2日目から入念に準備したスタンツもうまくいって、なかなか完成度の高いキャンプになりました。今年は奥さん(new!!)も連れて行きましたが、なんだか随分なじんじゃっていました。流石です。
 スウェーデンでは殆どウプサラに滞在しています。ウプサラ大学には以前と同じように研究室とパソコンを貸してもらい、コピーも文房具も郵便も使わせてもらっています。 本当に恵まれた環境です。そして、図書館で毎日20冊単位で本を借り、それを全コピしてスキャンし、テキスト認識が終わったら日本の自宅宛に郵送する、という行為を繰り返しています。 定時に帰るスウェーデン人を横目に、日付が変わる頃までコピー機に張り付いている姿から、事務のおばちゃんに「完全にスパイだね」と言われてしまいました。本を借りに行くと、図書館の司書さんにYou never give up!(飽きずによくやるわ!)と茶化されます。それでも、今回は博士論文の第一部と第二部分を書こうと思っていたのですが、どうやら第一部分の資料を集めるので手一杯 な情勢です。
 来週はアイスランドへ。現地集合現地解散のハネムーンです。仕事が忘れられない二人とあって、小学校も見に行きます。北欧制覇まであと一歩です。
ファントムのお面をかぶって登場です
スイカが割れなかった結婚式
今年は5日間同じ野営地でした
流れ星に疲れを癒す

第164報 2010年01月14日(木)
 アイス(ランド)を愛す > 写真

新年明けましておめでとうございます。

 あれよあれよという間に月日がたち、いつの間にか新しい年になってしまいました。そのうち「HPが更新されないね」という声も聞こえなくなってきたので、 そろそろ重い腰をあげてみようと思います。考えたら、更新頻度が週刊→月刊→季刊→(いまここ)→年刊という風に危うく進化しております。
 去年の秋にはスウェーデンとノルウェー、アイスランドへ出かけてきました。スウェーデンではウプサラ、ルンド、ヨテボリをまわり、皆々様にご挨拶をしてきました。 第二の故郷というか、懐かしさとともにいろんな思い出がこみ上げてくるのは彼の地ならではです。
 そして、9月末から麗子の元ホームステイ先の田舎町へ行き、オスロ経由でアイスランドへ飛びました。ウプサラからノルウェーへ行くと、寒いこと寒いこと。 「これでも緯度の割には暖かいんだよ」とかいう説明はマフラーほどの役割も果たしませんでした。でも、寒い地方ほど人の温もりが暖かく感じられるもので、麗子のファミリーにはとても癒されました。
 アイスランドでは、日本に住んでいたことがあるニナがつきっきりでガイドをしてくれました。我々がノルウェー語、スウェーデン語ができるからといって、アイスランド語はまったく意味不明でした。 言葉あてクイズとかやりましたが、あたったためしはなし。そもそも、人の名前が発音できません。意味と構造を分解して説明してもらうと、ああ、スウェーデン語ならサンドストロームさんね、という理解はできますが、だからなんだ、という話です。 面白かったのはエイの煮物です。アンモニア臭が鼻につんときて、味がだんだん遠くなって行きました。そして、雄大な自然。ヨーロッパプレートとアメリカプレートが出会う場所にあるこの島は、地球が生まれる場所でした。ちょうど、プレートが沈みゆく日本と逆になります。 大陸の裂け目とか、ブルーラグーン(温泉)とか、間欠泉とかを見に行きました。もう二度と来ないだろう、とか思っていましたが、辞典で「アイスランドの教育」の項を書く予定なので、今後アイスランドの教育の専門家を目指したりするかも知れません。
 帰国後はだらだらした生活を送りながら、ウプサラで集めた資料を読んでいました。年末から年始にかけて、自分で締め切りを設定して集中的に文章を書いてみましたが、「考察ができていない」ということでボツに。また今月末に向けて再始動をかけているところです。 今年はWCBFが東京で大会を開きます。高校生の時に面倒を見た横浜大会の子どもたちがそろそろ大人になり、日本に遊びに来ることが多くなってきました。世界の生の情報が入ってきてお得です。
 結婚して初めて迎えたお正月は麗子の家族と白馬でスキーをしていました。わいわいと紅白を見て、年明けそばを食べ、いろいろな新語を作り、年を越しました。10日(すっかり忘れていたお母さんの誕生日)は大磯に帰り、 仮住まいの新年を祝いました。家が建つのは3月だということで、今年一番の楽しみです。
 そんなわけで、今年もどうぞよろしくお願いします。
僕はこうしてゆっくり生きていきたい…
新婚旅行@アイスランド
でも、跳んでしまう2人
ネズミージャンプ

第165報 2010年02月02日(火)
 ASS!ESSMENTについて > 写真
 下品なタイトルですみません。最近は自由主義者の文献にかぶれています。教育学は総じて左派なので、楽観的な彼らの文章は新鮮です。
 週末に担当する集中講義を控えて、不安病が発症した麗子とブレストをしました。「比較の視点」て何だろう?という話から、アセスメントの話に飛び、なかなか面白い議論になりました。評価は遠藤さんや本所氏の研究室が専門で、概ねの議論は既出なのでしょうが、僕なりの考えを書いてみましょう。
 世の中で受け入れられている評価軸は2つあると思うのです。ひとつは経営学モデル、もうひとつは心理学モデルとでもいえましょうか。マーケットリサーチでは、経営者や消費者に話を聞いて、「世の中の支持」を調べます。教育についていえば、どういう人材や能力が求められているかを探ります。これは、主観と経験の集積であって、相対的なものです。尋ねた相手や時代によって、あるいは周辺環境の変化によっても変わります。しかし、ある時点の真実を掴むことができます。
 一方、心理学的なモデルは理論的に導かれます。キーコンピテンシーと言ってみたり、リテラシーと言ってみたり、あるいは「なんとか力」と言ってみたりという形式で表現されます。普遍的な概念を装い、絶対的だと信じられています。
 学力テストの言い訳では、グローバル化社会がうんたらで、変化に対応できる人材が必要になっているから、変化に対応する能力を測るのだ、という説明がよくなされます。でも、前者は経営学モデル、後者は心理学モデルで測られるべきところが、ごちゃごちゃなまま「なんとか力」で測られてしまいます。この齟齬は決定的です。極端には、ソーシャルスキルとかいうものまでテストで測ってしまう始末です。でも、社会に求められている人材かどうかを調べるには、実際に社会に聞いてみるのが一番シンプルです。
 話はちょっとずれて、相対評価と絶対評価の件。東京の公立学校は2000年ごろから絶対評価になって、僕が小学校で教えた時も評価基準を作ったりしましたが、今考えるとおかしなものです。公立学校は社会に有用な人材を育成するという役割がありますが、一介の教師が児童の学びが社会に有用であるかどうかを評価するというのは、なんとも社会主義的です。その評価が正当かどうかは永遠に検証できないでしょう。到達度評価が導入されてから、先生たちは必死になって「全人的評価」を作ろうとしました。あの子も、この子も、いいところを全部評価してあげたい!という厚かましい思いやりが発端なのでしょう。しかし、その努力は教師も生徒も苦しめ続けるという成果しか生んでいません。なぜなら、評価には、「一部しか測らないから測れる」という不動の前提が横たわっているからです。
 偏差値システムをいち早く導入したのは代ゼミさんだと昨日聞きましたが、彼らは「なんとか力」とか言わなくても、世間に大きな影響力を持ち得ました。実際、偏差値が学歴と相関し、社会は学歴の高い学生を求めてきたので、代ゼミが示した相対評価は社会に求められる人材をうまく測ってきたといえます。
 相対評価と絶対評価の振り子は日本でもスウェーデンでもあります。相対評価で測れるものと、絶対評価で測れるものとは違うので、対象に応じて使い分ければいいのだと思いますが、どうも学校という組織はどちらかですべてを評価したくなるようです。
 都立高校の入試では、募集定員の半分が推薦枠というところもあります。私立では内申点だけで合格の確約を出したりしています。中学の先生がつけた成績をもっていくと、学力試験を経ずに高校に入れるのです。こんな傲慢な制度は早く廃止するべきだと思います。
 と、優希が推薦で合格した日に更新してみました。
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